冬の過ごし方


寒くて外に出るのがおっくうになりがちですが、冬ならではの楽しみもたくさんあります。大気が澄んで空が高く見える日に星空を観察しながら散歩する、落ち葉を踏みしめながら森を散策する、スキーやスケートなどのウィンタースポーツ、クリスマスやお正月にむけて賑やかになっていく街の散歩も。活動しないと筋肉を使わないこととなり、筋肉の衰えにつながり基礎代謝が減り脂肪が増加します。冷えや乾燥にはしっかりと対策をとりながらも、冬ならではの外での楽しい時間も積極的に楽しんでいきましょう。

●乾燥対策

大気も室内も乾燥しているので、下記のような対策をとりましょう。外出時は、肌は十分に保湿する、マスクをする、リップクリームをぬる、のど飴を携帯する。肌が乾燥すると雑菌が入りやすくなり皮膚病や肌のトラブルにつながります。顔だけでなく、手足の肌表面も十分に保湿するよう心がけましょう。のど飴を携帯し、喉を乾燥させないようにしましょう。室内では加湿器を使い、無い場合はぬれたタオルで代用しましょう。観葉植物を室内に置いて加湿対策とするのもおすすめです。また、寝る前と起きてすぐに常温の白湯をコップ一杯飲み、体内の保湿を習慣として行うとよいでしょう。

●糖質の摂取

冬の季節は、クリスマスやお正月などいろいろな行事や社交の機会があり、糖質の摂取が増えがちです。糖質をエネルギーに変えるにはビタミンB群が必要なので、ビタミンB群も意識して摂取すると良いでしょう。糖質が大量に摂取されるとビタミンB群が不足し、エネルギーの産生が鈍り、疲れや自律神経が乱れる原因となることがあります。クリスマスやお正月の料理には、砂糖が多く使われることが多く、知らず知らずのうちに糖質をいつもより多く摂取しがちです。そのような時は、玄米、レバー、バナナ、大豆など、ビタミンB群を含む食品を意識してとるとよいでしょう。

●冷えへの対策

服装を工夫し、指先、手首、足首、首など冷えやすい箇所の冷えを防ぎましょう。首の冷えは、肩の血流を滞らせ、肩こりにつながります。マフラーやショールなどで、冷やさないようにしましょう。就寝時、靴下をはくときは、オーガニックコットン、シルクなど、湿度と温度をうまく調整してくれる天然素材を選びましょう。ナイロン、アクリルなど化学繊維は熱がこもりやすく、汗をかくと足を冷やしてしまうことも。レッグウォーマー、ネックウォーマー、手袋なども素材を選んで着用しましょう。内臓機能の保護のためには、からだの中心である臍の辺りをあたたかく保つ腹巻もおすすめです。室内と室外、家の中でも部屋によって、温度が大きく違う場合があり、温度変化でからだに負担がかかります。服装で工夫しましょう。天候によって、あまり着込みすぎると暑くなることもありますので、調節しやすい重ね着がおすすめです。
食事面では、メニューにスープや鍋物などのあたたかいものをとりいれ、内側からからだをあたためましょう。暖房が効いているからといって、アイスクリームや冷たい飲み物をとると内側からからだを冷やします。あたたかな部屋でもあたたかい飲み物をとりましょう。運動面では、血行を促すストレッチを行い、血流を促すことにより、全身をあたたかく保ちましょう。肩回りを意識して行うと、肩こり対策にもなります。

●入浴・足湯

からだをあたため血行や代謝を促進し肌を潤わせる、よもぎ湯や紅花湯がおすすめです。デトックス効果やリラックス効果もあります。よもぎや紅花は、乾燥したものを入浴時に入れます。その他の方法として、浴槽に塩1カップ酒2カップを入れると、からだがあたたまります。入浴の他に、45℃程度のお湯に鷹の爪を入れて足湯をすると全身があたたまります。足湯をしたあとに入浴をすると汗をかきやすくなり、さらに発汗を促せます。汗をかくことが少ない冬の間、サウナ、岩盤浴などを利用して、汗腺を開かせるとよいでしょう。自宅においても一定時間半身浴などをして発汗効果を促してもよいでしょう。発汗を意識的に促す時間をもつことが冬の間は大切です。

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