シミとは
シミは、顔やからだにできる淡褐色、または暗褐色の色素斑です。不規則な形をしており、シミでない部分との境界が比較的はっきりとしています。主な原因は紫外線やホルモンバランスなどですが、その他にもさまざまな原因があると考えられています。
●シミの種類
・肝斑(かんぱん)
頬、額、目のまわりや口のまわりに多く発生するシミで、紫外線や女性ホルモンが関与しているとされます。30~40代に多く見られるシミです。
・雀卵斑(ソバカス)
紫外線の当たりやすい部位に発生し、遺伝的要素が強いとされます。白人に多く、日本人の場合も色白の人に多く現れます。
・老人性色素斑(日光性黒子)
一般的にシミと呼ばれるもので、主に紫外線を原因とします。40歳以降から、顔や手の甲、腕の前側などに現れます。
・炎症性色素沈着
ニキビや傷などの炎症の後にできるシミで、虫刺されの跡などがシミとして残るものも。時間の経過と共に目立たなくなる傾向があります。
●シミができる原因
・紫外線
紫外線を浴びると、肌の基底層にある色素細胞・メラノサイトからメラニンが生成され、新陳代謝と共に排出されなかったものが肌に沈着し、シミになります。紫外線を浴びる時間が長いほど、シミができる可能性が高くなります。
・ストレス
ストレスを感じると脳下垂体が刺激を受け、メラノサイトを刺激するホルモンを分泌します。シミができやすい人は、心の悩みや不安感を抱えていることが多いといわれます。
・外的刺激
洗顔やマッサージなどで肌に強い摩擦刺激を与えると、シミになることがあります。
・ホルモンバランスの乱れ
妊娠・出産期、更年期などホルモンバランスが変化するときは、シミができやすいといわれます。シミの中でも肝斑は、ホルモンの影響を強く受けると考えられています。