マスクの着用と肌トラブル
最近は長時間マスクを着用する機会が多くなり、肌への負担が気になる方も多いようです。マスクの着用による肌トラブルの原因とその対策をご紹介します。
●マスク着用による肌トラブルの原因
主に3つの原因があります。マスク内の環境、摩擦による刺激、そして紫外線です。
マスク内は呼気により蒸れた状態になりがちです。呼気から出る、またはマスク内にある雑菌が、マスク内が蒸れることにより肌の上で増えやすくなり、ニキビや吹き出物ができやすくなります。マスク内が蒸れることで肌の角質層がふやけた状態になり、マスクを外したときに角質層の水分が蒸発しやすく、その結果肌が乾燥しやすくなります。乾燥すると痒みや炎症などの肌トラブルが起きやすく、シワもできやすくなります。
マスクを着脱するとき、マスクを着用しているときに、マスク素材やゴム部分が肌に触れ、摩擦刺激が生じます。マスクを着用した状態で表情をつくるとさらに摩擦が増えます。また、着用している間、マスク素材が肌表面の皮脂や汗を吸着し、肌は乾燥しがちになります。
そしてほとんどのマスクは、紫外線をそのまま通します。マスクを着用するからといって紫外線対策を怠っていると、紫外線による乾燥などのダメージを受けます。
これら3つの要因が複合し、蒸れてデリケートになっている肌に摩擦などの刺激が加わり、かぶれを起こしているところにマスク素材が触れてムズムズと痒くなる、さらに紫外線の刺激が加わり状態が悪化するといったことになりがちです。
●マスク着用による肌トラブルへの対策
マスクは清潔なものを使用しましょう。同じマスクを繰り返し使うと、呼気からでた雑菌やマスクについた雑菌が肌の上で繁殖しやすくなります。新しいもの、洗い立てのマスクを着用し肌が雑菌に触れる機会を減らしましょう。長時間着用する場合は、必要に応じて新しいものに付け替えるとよいでしょう。
マスクは自分の顔のサイズに合ったものを着用しましょう。鼻、フェイスラインをおおうもので、できるだけマスクが肌に接触する面積が少ないものがよいでしょう。ガーゼやコットン、絹などの天然素材は、肌に優しくおすすめです。そして、マスクで覆う部分も紫外線対策をし、マスクの刺激から肌表面を守るために、おしろいやパウダーファンデーションをしっかりめにつけてからマスクを着用するとよいでしょう。
1日中マスクを着用している場合、日中に一度マスクを外して化粧水で軽く肌を拭く、またはスプレーしてからファンデーションをつけ直すのもお勧めです。帰宅してマスクを外したらすぐにクレンジング、洗顔をして化粧水で肌を整えましょう。