葉酸
胎児の発育、造血に重要な役割を果たし、妊娠中の女性には特に大切な成分
主な働き
・DNAの形成に関わる核酸やたんぱく質の合成をサポート。細胞が新しく作られる際に必要です。
・赤血球の生成を助け、ビタミンB12とともに働いて、貧血を防ぎます。
・皮膚や胃腸などの粘膜を健康に保ちます。
不足すると
・巨赤芽球性貧血(悪性貧血)を起こすことがあります。
・口内炎、舌炎、胃腸の潰瘍が起こりやすくなります。
・妊娠初期に不足すると、胎児の発育に影響が表れることがあります。
摂りすぎると
通常の食事では、過剰の心配はまずありません。
●摂取基準(推奨量)※厚生労働省「日本人食事摂取基準2015年版」
18~29歳の男女 240μg/日
耐容上限量:18歳~29歳の男女 900μg/日
●含まれる食品
野菜類に豊富。レバーにも多く含まれます。
100gあたり/1回の使用量あたり
・鶏レバー1,300μg/50gで650μg
・牛レバー1,000μg/50gで500μg
・菜の花340μg/1/4束50gで170μg
・モロヘイヤ250μg/1/4袋60gで150μg
・ほうれん草210μg/1/2束50gで105μg
・ブロッコリー210μg/1/4個50gで105μg
・枝豆(ゆで)260μg/1皿(正味40g)で104μg
●その他
・妊娠初期には、食事以外に400μg/日程度の摂取が推奨されています。(ただし過剰に摂った場合、胎児に影響するので注意が必要)
・ほうれん草の抽出物から発見されたビタミン。ラテン語で「葉」を意味する、「folium」に、「酸」を意味する「acid」を合わせて、葉酸(Folic acid)と命名されました。
・葉酸は光に弱いので、野菜などは購入後にすぐに冷暗所で保存し早めに調理しましょう。