プチファスティング
プチファスティングとは、1食または2食を絶食することにより消化や吸収にかかわる器官を休ませることです。普段酷使されているこれらの器官を休ませることで、からだ全体がよい方向へ向かうことを目指します。消化や吸収の一連のプロセスはからだにとって重要ですが負荷もあります。体内でつくられるエネルギーの大半が消化に使われていて、からだにとっても大きなストレスがかかります。そのためプチファスティングは消化器官を休めるだけでなく、自律神経を整え、脳やメンタルの面からもからだ本来の機能を取り戻すのによいと言われています。
●注意
プチファスティングは持病がある方、妊娠・授乳中の方は医師に相談してから行ってください。健康状態がよくない場合はやめましょう。3食を食べないような長時間に及ぶファスティングには注意が必要です。消化器系の休養や自律神経の調整、余分な脂肪の燃焼などのメリットもありますが一方で筋肉の減少なども伴うので、1日以上のファスティングは専門家の指導のもと実施しましょう。
●プチファスティングの実践
①実施タイミングを決定
生活スタイルやその他のスケジュールと照らし合わせて決めましょう。長距離の運転や危険を伴う作業、集中力を要する作業を行う時は避けましょう。ファスティングをすることを家族や周りの人にもできれば伝えておきましょう。
②実施
固形物は摂取せず液状のものに1食または2食を置き換えます。液状のものとは水、お茶、果汁、スムージー、具のない味噌汁、具のないスープ、重湯などです。空腹感に慣れない方はスープ、重湯を。空腹感に慣れている方は水、お茶などを選ぶとよいでしょう。プチファスティング中に活動がある方はスープ、果汁、スムージー、市販の一食置き換えのプロテインドリンクなどを選ぶとよいでしょう。実施時は水分補給がとても重要です。通常食事から摂取している水分が不足するのでその不足分をしっかりと補います。空腹が気になるときは趣味などに取り組み時間を過ごすことがおすすめです。じっとしていると空腹が気になりがちです。軽いストレッチや散歩にでかけるのもよいでしょう。どうしても空腹が気になるときは、吸うこと吐くことに集中する呼吸法や瞑想をとりいれましょう。ファスティングの実施中は前後を含めて激しい運動、集中力を要する作業は避けましょう。
③回復食
ファスティング終了後の食事は脂肪分が多いものやアルコールは避けて消化しやすい食事を選び適量を摂取しましょう。栄養バランスを補うためにタンパク質、ビタミン、ミネラルが含まれたサプリメントやバランスがとれた補助食などを活用するのもよいでしょう。